タイトルの「Goody Goody(グッディ・グッディ)」という単語を辞書で引くと、通常は「お利口ぶる人」「偽善者」「いい子ちゃん」といった意味が掲載されています。そのため、日本でリリースされた当初は「可愛い女の子が歌うラブポップ」と誤解されるケースも少なくありませんでした。
しかし、英語圏の口語スラングにおいて、感嘆詞として放たれる「Goody goody for you!」は、「ざまあみろ」「いい気味だ」「自業自得だ」という強烈な当てこすり(Sarcasm)を意味します。「set someone back on one's heels」という慣用句は「人の鼻っ柱をへし折る」「大ショックを与える」という意味であり、かつて自分を手ひどく振った男性が、因果応報(Karma)によって別の女性にプライドを粉々に打ち砕かれた姿を指しています。
日本のリスナーコミュニティや当時の洋楽ファン座談会でも、「メロディがポップすぎて失恋ソングや怒りの歌に聴こえなかったが、和訳を知ってその毒舌ぶりに驚愕した」「カラオケで笑顔で歌っていたけれど、内容は浮気男への痛烈な制裁だった」という声が多数上がっています。ドロドロとした恨み節にするのではなく、軽快なビートに乗せて爽快に笑い飛ばすスタイルこそが、本作が30年以上にわたって愛される最大の要因です。