「手続きを行えばすべての不便が解消する」と考えて申請すると、後になって想定外の手間やコストが発生し、後悔する事例が報告されている。まず押さえるべきは手数料とタイミングの問題だ。免許証の更新時期以外に単独で記載変更を行う場合、窓口へ足を運ぶ交通費や時間のコストに加え、住民票の発行手数料などが別途発生する。ゴールド免許の更新タイミングと合わせるなど、時期を見極めることが無駄な出費を防ぐ鍵となる。
さらに深刻なのが、各種身分証間での整合性の不一致だ。例えば、デジタル社会の基盤となるマイナンバーカードやパスポート、健康保険証など、他の公的身分証で旧姓併記を行っていない場合、確認書類ごとに名前が異なり、確認作業が難航するケースがある。海外渡航時や国際的なビジネス取引において、旧姓併記の免許証が「戸籍名と一致しない」として身元証明とみなされないリスクも考慮しなければならない。事前に全体の運用設計を考えずに申請すると、かえって確認作業が複雑化して損をすることになる。