こんにゃく芋の花はなぜ不吉と呼ばれる?強烈な悪臭の真相と衝撃の結末

こんにゃく芋の花はなぜ不吉と呼ばれる?強烈な悪臭の真相と衝撃の結末

こんにゃく芋の花はなぜ不吉と呼ばれる?強烈な悪臭の真相と衝撃の結末について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

巨大な花を咲かせた後、地下のこんにゃく芋はどうなるのでしょうか。実は、ここには植物としての壮絶なドラマが隠されています。

あの巨大な花と花茎を短期間で立ち上げ、悪臭物質を合成して発熱させるためには、膨大なエネルギーが必要です。そのため、開花が進むにつれて地下の球茎に蓄えられていたデンプンや水分などの栄養分はすべて吸い尽くされます。花が枯れ落ちる頃には、親芋はスカスカの繊維質になってシワシワに縮み、最終的には完全に腐敗して消滅してしまいます。

つまり、こんにゃく芋にとって開花とは「自らの命と引き換えに行う最後の大博打」なのです。花が咲いてしまった株からは、もはや食用となる芋を収穫することはできません。受粉に成功して種子を残すか、根元に小さな分球(子芋)がわずかに残る程度で、親芋自体は完全に生涯を終えます。

なお、こんにゃく芋の生体全般にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が大量に含まれています。花や生の球茎を素手で強く触ったり、誤って口に含んだりすると、微細なガラス針が刺さったような激しい痛み、皮膚のかぶれ、粘膜の腫れを引き起こします。食用こんにゃくは石灰水などのアルカリ処理によってこの毒性を中和・無害化していますが、観賞時や処理の際には不用意に素手で触れないよう十分な注意が必要です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。