「痛みがまったくないから」と変色を軽視し、その上から再びジェルネイルやマニキュアを重ねて隠そうとする行為は最も危険です。重大なグリーンネイル放置リスクとして、緑膿菌が爪甲全体および爪床に広がり、爪が脆くなってボロボロと崩れる「爪甲破壊」や、周囲の皮膚に細菌が及んで強い腫れや痛みを引き起こす「爪囲炎」「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」へと重症化する事例が報告されています。
では、具体的にどのタイミングで医療機関へ足を運ぶべきなのでしょうか。明確なグリーンネイル皮膚科受診目安は以下の通りです。
- 変色が淡い黄緑色を超えて、濃い緑色や黒色に近づいている場合
- 爪の表面だけでなく、自爪と皮膚の間(爪床)まで変色が及んでいる場合
- 爪の変色部位の周りに赤み、熱感、ズキズキとした痛み、腫れがある場合
- ジェルをオフして清潔・乾燥を保ち、1週間以上経過しても変色範囲が拡大している場合
皮膚科での診療では、視診に加えて必要に応じて真菌検査(水虫との鑑別)や細菌培養検査が実施されます。緑膿菌感染と確定した場合、医療機関ならではの適切なグリーンネイル塗り薬処方が行われます。一般的には、緑膿菌に対して感受性を持つニューキノロン系やアミノグリコシド系の外用抗菌薬(ゲンタマイシン硫酸塩軟膏やオフロキサシン外用液など)が処方されます。医師の指導のもとで患部を清潔にした後に塗布を継続することで、菌の活動を速やかに封じ込めることが可能です。