ステージ上で衣装を脱ぎ去り、研ぎ澄まされた肉体が照明に照らし出された瞬間、会場の空気は一変します。50代を迎えても衰えないHYDEの筋肉がバキバキすぎると驚きの声が殺到している背景には、年齢という生物学的限界を軽々と凌駕してみせる圧倒的なリアリティが存在します。彫刻のように溝の深い腹筋と、無駄な贅肉を削ぎ落としたシルエットは、同世代の男性はおろか20代・30代のアスリートと比較しても遜色ありません。
一体なぜこれほど劇的に身体を変化させたのか。関係者への取材や過去のインタビューを紐解くと、HYDE 肉体改造の理由は極めて現実的かつストイックな動機に行き着きます。最大の契機となったのは、2008年以降のVAMPS始動とアメリカツアーをはじめとする海外進出でした。屈強な体躯を持つ海外のロックアクトと渡り合い、連日の激しいシャウトやジャンプを伴うライブを成立させるためには、華奢な身体のままでは喉と体力が持たないという切実な危機感がありました。
ネット上では「HYDE 筋肉 いつから本格化したのか」という疑問が頻繁に語られます。端緒となったのは40代前後の時期です。それ以前のラルク初期〜全盛期は「細身でアンニュイな美少年」のパブリックイメージが定着していましたが、加齢に伴う基礎代謝の低下やライブ翌日の疲労回復の遅れを自覚したHYDEは、ボーカリストとしての寿命を延ばすために重い腰を上げました。「歌うための筋肉がなければ、自分の理想とするロックは表現できない」というプロフェッショナリズムこそが、現在のHYDE 腹筋 バキバキな肉体を生み出した原動力です。