SNSやQ&Aサイト(Yahoo!知恵袋など)を精査すると、「大事なプロジェクトの締め切り直前に歯茎が破裂しそうに腫れた」「試験前になると毎回同じ奥歯の歯茎が痛む」といった生々しい悲鳴が多数確認できます。
都内の歯科クリニックに勤務する現役歯科衛生士は、臨床現場のリアルを次のように語ります。
「繁忙期である3月や12月、大型連休明けには『急に歯茎が腫れて我慢できない』と駆け込んでくるビジネスパーソンが激増します。問診票を見ると、例外なく極度の睡眠不足や過重労働、強い精神的ストレスを抱えています。口内を拝見すると、普段は静かに潜んでいた軽度の歯周病が、体の抵抗力低下とともに一気に牙を剥いた状態です」(都内審美歯科・主任衛生士)
当事者の多くは「仕事が落ち着けば治るだろう」と高をくくっています。しかし、体調が戻って腫れが引いたように見えても、それは細菌が死滅したのではなく、免疫が一時的に押し戻したに過ぎません。病巣そのものは歯周ポケットの深部に残り続けています。