Q1:昭和の給食ではアレルギー対応がなかったのに、なぜ重篤なアナフィラキシー事故が起きにくかったのですか?
A1:当時の加工食品は現在ほど多様化しておらず、複合的なアレルゲンを含む食品が少なかった点や、そもそも重症児の絶対数が現代より少なかったことが挙げられます。また、原因不明の急死や重篤な体調不良が「ショック死」「心不全」として処理され、アレルギー反応と認識されていなかったケースも存在したと推測されています。
Q2:親世代から「自分たちの頃は好き嫌いせず食べて治した」と言われますが、本当でしょうか?
A2:医学的に非常に危険な行為です。軽症児が成長に伴って自然治癒(耐性獲得)した事例を「無理やり食べさせて治った」と誤認しているケースがほとんどです。現代の小児アレルギー専門医の管理下で行われる「経口免疫療法」は、ミリグラム単位で厳密にアレルゲン量をコントロールして進める治療であり、家庭で自己流に食べさせる行為はアナフィラキシーショックによる生命の危機を伴います。
Q3:大人になってから突然発症する食物アレルギーも昔より増えていますか?
A3:はい、成人発症の食物アレルギーも増加傾向にあります。特にカバノキ科などの花粉症に罹患した人が、花粉と構造が似ている果物や野菜(リンゴ、モモ、大豆など)を食べて発症する「花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)」や、特定の抗原に繰り返し接触することで後天的に発症するケースが現代特有の要因として増えています。