愛と執着の境界線はどこにある?泥沼の共依存から抜け出す処方箋

愛と執着の境界線はどこにある?泥沼の共依存から抜け出す処方箋

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1980年代に世界的ベストセラーとなったロビン・ノーウッドの『愛しすぎる女たち』は、苦しい恋愛に囚われる人々の心理をアディクション(嗜癖)として再定義した画期的な著作だった。ノーウッドは、苦痛を伴う関係に固執する心理が、アルコールや薬物への依存と全く同じ脳内報酬系のメカニズムに基づいていることを白日のもとに晒した。

現在、日本嗜癖行動学会や日本心理学会の最新研究においても、人間関係嗜癖(リレーションシップ・アディクション)の脳科学的・心理学的メカニズムの解明が進んでいる。相手から拒絶されるかもしれないという極度の恐怖と、たまに得られる甘い報酬(一時的な優しさ)が、ギャンブルと同じ断続強化を生み出し、被害者を底なし沼へと引きずり込んでいく構図が科学的にも裏付けられている。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。