法隆寺・捨身飼虎図の謎に迫る!玉虫厨子が語る異時同図法と教え

法隆寺・捨身飼虎図の謎に迫る!玉虫厨子が語る異時同図法と教え

法隆寺・捨身飼虎図の謎に迫る!玉虫厨子が語る異時同図法と教えにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

法隆寺の大宝蔵院に安置されている玉虫厨子(国宝・飛鳥時代)は、総高約226.6cmにおよぶ宮殿形の仏堂ミニチュアです。かつて透彫金具の下に数千匹分ともいわれるタマムシの美しい翅(はね)が敷き詰められていたことからその名が付けられました。

その基部である須弥座(しゅみざ)の右側面に、漆塗りの板の上に油性絵具(密陀絵)と漆絵を用いて描かれているのが「捨身飼虎図」です。飛鳥時代の絵画遺品が極めて限られている日本において、当時の色彩感覚や線描技術、大陸から伝来した仏教図像の受容プロセスを生々しく伝える第一級の歴史的資料として評価されています。

美術史研究機関の記録によると、この絵画は中国・西域(敦煌莫高窟など)の仏教壁画に見られる様式を色濃く反映しながらも、日本の風土に根ざした柔らかな筆致へと昇華されており、東アジア仏教絵画の伝播と定着を示す決定的な証拠となっています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。