及川光博が演じてきた数々のアイコニックな役柄において、メガネはキャラクターの内面や立場を雄弁に物語るキーアイテムでした。特に話題を呼んだ代表作のアイウェアを振り返ります。
社会現象を巻き起こした『半沢直樹』シリーズで演じた渡真利忍は、東京中央銀行本部の精鋭であり、主人公・半沢の頼れる情報源。彼が劇中で掛けていたのは、クラシカルでありながら都会的なスクエアやコンビネーションフレームでした。特に注目を浴びたのが999.9(フォーナインズ)の「NP-601」や「M-101」シリーズをベースにしたスタイリングです。知的なバンカーとしての説得力と、軽妙なフットワークを両立させる絶妙なチョイスとして大きな話題を呼びました。
一方、『相棒』の神戸尊役やその後のゲスト出演時、さらに『グランメゾン東京』の相沢瓶人役などでも、それぞれの役に合わせたフレームが緻密に選定されています。スタイリッシュなチタン製ハーフリムや、カジュアルさをプラスしたボストンシェイプなど、役柄の性格や職業倫理を完璧に体現するセレクトは、及川光博自身の優れたプロデュース能力の賜物です。