黒崎一護が最初にホロウの兆候を見せたのは、朽木白哉によって死神の力を奪われた後、尸魂界(ソウル・ソサエティ)へ突入するために浦原喜助の地下修練場で行った特訓が直接の引き金でした。因果の鎖を切り落とし、絶望的な状況下で自力で死神の力を覚醒させる「深掘り(アンガップ)」の試練において、一護は一度完全に虚化のステップを踏みかけています。
仮面が頭部に形成されかけたギリギリの瞬間、死神の力と斬月を取り戻すことで人の姿を保ちましたが、この時に「死神の力」と「内なる虚の力」が同時に魂の奥底で目覚めることとなりました。尸魂界篇の更木剣八戦や朽木白哉戦といった命の危機に瀕した際、懐に突如として出現した仮面が致命傷を防いだり、精神世界から「白一護」が意識を乗っ取り驚異的な力で窮地を救ったりしたのは、この修行で植え付けられた虚の因子が暴走寸前で蠢いていたためです。