2001年の第1回大会、異例の緊張感が漂う中で初代王者の栄冠を手にしたのは中川家だった。兄弟ならではの呼吸と日常のリアルな人間観察を笑いに変える圧倒的な描写力は、大会の基礎となる「漫才の完成度」の基準を提示した。ここからM-1グランプリの伝説が始まったのである。
2000年代中盤にはアンタッチャブルやブラックマヨネーズが怒涛のハイテンポと熱量で爆笑をさらえば、笑い飯はダブルボケという唯一無二のスタイルで長年大会を牽引した。2010年代以降もトレンディエンジェルや錦鯉のような強烈なキャラクター、ミルクボーイが見せたコーンフレークネタのようなシステム漫才の極致まで、歴代王者は常に新たな笑いの可能性を開拓してきた。