二強の争いに割って入る他局の動きも見逃せない。株式会社文化放送は、アニメ・声優・ゲーム関連のコンテンツ(A&Gゾーン)にいち早く着目し、熱量の高いコアファンコミュニティを構築してきた。特定のカルチャーに特化したファンマーケティングは、一般的な聴取率の枠組みを超えた強力なマネタイズ力を発揮している。
一方、株式会社エフエム東京(TOKYO FM)を中心とするFM勢は、洗練された音楽キュレーションとドライバー層の支持を軸に、平日昼間から夕方にかけて安定した聴取者層を確保している。AM局がトーク重視のワイド番組でしのぎを削るなか、心地よい音楽と生活に寄り添う情報提供というFM本来の強みを磨き上げることで、確固たるポジションを堅持している。