期日前投票制度と混同されやすい仕組みに「不在者投票」がある。両者は一見似ているが、対象となる状況と手続きの踏み込み方がまったく異なる。
期日前投票は、住民票がある自治体の指定投票所へ自ら足を運び、その場で直接投票箱へ一票を投じる仕組みだ。名簿対照を終えれば、投票日当日とまったく同じ手順で投票が完結する。
これに対し不在者投票は、出張や旅行、出産、病気入院などで名簿登録地以外の市区町村に滞在している有権者のための制度だ。滞在先の選挙管理委員会や、指定病院・老人ホームなどの施設内で投票用紙を二重封筒に入れ、名簿登録地へ郵送してもらう形式を取る。郵送の往復日数を要するため、投票日直前に請求しても間に合わないリスクがある。出張先から不在者投票を行う場合は、告示前であっても早めの請求手続きが欠かせない。