ピッチ上で魅せる怒号にも似たコーチングは、決してパフォーマンスではない。失点を防ぐための戦術的指示であり、味方の集中力を極限まで高めるための魂の発破だ。かつてサッカー日本代表の守護神としてワールドカップの大舞台を支えたその声量は、守備ラインの若手選手たちに強い自覚と覚悟を植え付けている。
ロッカールームでも彼の役割は大きい。敗戦の悔しさに沈む若手に静かに寄り添い、勝者のメンタリティを背中で示し続ける。「若い選手たちが成長し、世界へと羽ばたいていく姿を見るのも自分の使命」と語る姿には、長年日本サッカーを背負ってきたパイオニアとしての誇りが満ち溢れている。