科学的根拠が一切存在しない六曜が、なぜこれほど長きにわたって日本人の心理に根強く残り続けているのだろうか。行動経済学や心理学の専門家は「確認バイアス」と「責任の回避」というキーワードを指摘する。
人は悪い出来事が起きたとき、それがたまたま仏滅だった場合「やっぱり仏滅だからだ」と強く記憶に刻み込む。また、大きな決断を下す際に「大安だから大丈夫」「仏滅だからやめておこう」と暦のせいにすることで、決定に伴う心理的負担を軽減しようとする精神的なメカニズムが働くのだ。
しかし、情報が溢れる2026年においては、そうした根拠のない気休めよりも「客観的なデータ」や「パーソナライズされた体験」が優先される。過度な縁起担ぎに対する冷めた視線が、仏滅という言葉の持つ過剰な重みを打ち消している。