原宿や銀座の旗艦サロンを取材すると、オーダーシートに「韓国風」の文字が並ばない日はありません。かつてパーマといえば、チリつきを伴う強いスパイラルや、無造作感を極端に強調したツイストが主流でした。しかし現在、支持を集めているのは「元から美しい毛流れを持っていたかのように見せる」ナチュラルな質感矯正です。
この潮流を牽引しているのが、メンズにおけるカルマパーマ(分け目を中心に外側へと流すスタイル)や、レディースにおけるヨシンモリ(女神ヘアと呼ばれる大ぶりなS字ウェーブ)です。社会学的な観点から分析すると、過度に着飾るのではなく「清潔感」や「整えられた素地」を重んじる若年層のセルフブランディング意識が、このヘアスタイルへの支持を後押ししています。整髪料で無理やり固めるのではなく、ドライヤーの風だけで品のあるシルエットが決まる機能美こそが、多忙な現代人の心を捉えた決定的な理由と言えます。
さらに見逃せないのが、性別の垣根を越えた広がりです。韓国風パーマメンズの定着に呼応するように、韓国風パーマレディースでも顔まわりのレイヤーと緩やかなカールを組み合わせた「エギョモリ」や「くびれヘア」の需要が底堅く推移しています。ジェンダーレス化が進む2026年の美容トレンドにおいて、韓国発信の美意識は性別を問わない美のプラットフォームとして機能しています。