全国修学旅行研究協会の最新調査および旅行大手の動向データを分析すると、公立・私立を問わず高校の修学旅行は3泊4日または4泊5日の日程が全体の約8割を占めています。かつての周遊観光型から、1〜2箇所に滞在して深い体験を得る「滞在・探究型」へのシフトが定着しています。
国内における行き先定番の筆頭は依然として沖縄です。本島南部での平和学習を軸にしつつ、北部や離島での自然環境保全プログラム、マリンアクティビティを組み合わせるプランが圧倒的な支持を集めています。次いで人気を誇るのが北海道であり、雄大な自然を活かしたラフティングやファームステイ、アイヌ文化への理解を深める探究学習がカリキュラムとして高く評価されています。関西圏の学校では東京や関東圏へのキャリア研修、首都圏の学校では京都・奈良や関西・中国地方への歴史探訪も根強い人気です。
一方、国際理解教育を掲げる私立高校や公立グローバルハイスクールを中心に、海外渡航の再開・定着が進んでいます。なかでも海外の最有力候補として選ばれているのがシンガポールです。治安の良さ、高度な都市インフラ、英語と中国語が交差する多文化社会、そして現地の大学生との交流プログラムが充実している点が、学校・保護者双方から絶大な信頼を得ています。