一方で、ナイル川をめぐる観光産業は新たな局面を迎えている。エジプト政府が推進する環境配慮型観光(グリーン・ツーリズム)の一環として、ナイル川を下るクルーズ船の電動化やハイブリッド化が急ピッチで進む。
カイロからアスワン、ルクソールを巡る伝統的なルートに加え、2026年はエチオピアやウガンダなど上流域の大自然を体験するエコツアーの人気が高まっている。考古学博物館の新館オープンも手伝い、世界中から訪れる旅行者は、古代の遺跡を巡るだけでなく「地球の環境変化を目の当たりにする旅」としてナイルを捉え始めている。