その実力と人気は、世界的なグルメガイドによっても証明されている。『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版』への掲載は、ラーメン業界のみならず、地元の食文化全体に大きな衝撃を与えた。単なる街のラーメン店にとどまらず、世界基準の食体験として評価された瞬間だった。
だが、白川明氏の情熱は賞賛を得てもなお留まることを知らない。創業初期の試行錯誤の日々、思い通りの味が出ずに葛藤した夜、そして暖簾を守り続ける中で生まれた数々の秘蔵エピソード。一杯の丼に注がれた苦労と喜びの歴史があるからこそ、その味には深みが宿る。厳しい評価の目が注がれるミシュランの舞台に立ちながらも、気取らず、驕らず、目の前の一杯に全てを注ぎ込む姿勢こそが、長年愛され続ける最大の理由なのだ。