結成以来、彼らの最大の標的であり続けたのがM-1グランプリの頂点である。ファイナリストとして生放送のステージに立った経験を持つ彼らだが、その裏側にはカメラが捉えきれなかった数々のドラマが存在する。
ある年の準決勝直前、川瀬名人はネタの精度を極限まで上げるため、出番直前の楽屋で寸前まで台本の微修正を繰り返していた。一方のはらは、緊張感を微塵も感じさせない飄々とした佇まいでメイクを整え、出番30秒前に川瀬名人から提示された変更点を完璧にこなしてみせたという。この対照的なコンビの温度差と土壇場での肝の据わり方こそが、極限状態のM-1会場で爆発的な笑いを生む原動力となっているのだ。