滋賀の夏を象徴する最大級のイベント「びわ湖大花火大会」は、今年さらなる演出の刷新を図った。伝統的な水中スターマインの迫力はそのままに、最新のデジタル制御技術によってミリ秒単位でシンクロする花火と音楽のハーモニーが、大津港沖の夜空を鮮やかに彩る。湖面に半円を描いて開花する水中花火は、反射光によって通常の打ち上げ花火の2倍以上の幻想的な空間を生み出す。2026年は滋賀県の自然環境保全プログラムと連携し、煙が少なく環境負荷を抑えた最新型ECO花火の比率が大幅に引き上げられた点も見逃せない。
さらに今年は、約1,500機の次世代ドローンによるライトショーとの融合演目が初導入された。花火が打ち上がる直前の静寂を突き破り、湖上に光の巨竜や滋賀のシンボルである琵琶湖の造形が立体的に立ち現れる演出は、集まった観客から息をのむような歓声を浴びている。伝統の職人技である花火製造の技法と、先端のテクノロジーが見事に共演するステージは、日本の花火エンターテインメントの未来像を指し示している。