昭和から令和に至るまで、バンサンスーが学校給食の花形であり続けるのには、栄養面における確固たる合理性がある。
文部科学省が定める「学校給食摂取基準」は、成長期の子どもに必要なビタミン、ミネラル、エネルギーの厳格な充足を求めている。バンサンスーは、野菜(きゅうりや人参)の食物繊維・ビタミン、卵やハムのタンパク質、そして春雨の炭水化物を一度にバランスよく摂取できる、極めて完成度の高い副菜なのだ。食酢に含まれるクエン酸が子どもの食欲を刺激し、夏場でも残食が少ない点も栄養士たちから絶大な信頼を集める理由となっている。