一方、弟の大森南朋は、2000年代以降の日本映像界を牽引するフロントランナーとなった。彼の名を世に知らしめたNHKドラマ『ハゲタカ』での鷲津政彦役は、冷徹なファンドマネージャーの内面に潜む狂気と哀愁を完璧に体現し、社会現象を巻き起こした。
主役からバイプレイヤー、極悪非道のヤクザから心優しい父親役まで、彼の演じ分けるグラデーションには底がない。芸能事務所「有限会社アパッチ」の屋台骨を支えつつ、近年ではハリウッド作品やグローバル配信ドラマへも進出。全身から放たれる男の色気と哀愁は、年齢を重ねるごとに凄みを増している。