志尊淳という役者の輪郭を語るうえで、2014年放送の『烈車戦隊トッキュウジャー』を素通りすることはできない。彼が演じたライト/トッキュウ1号は、単に正義感を振りかざすヒーローではなく、どこか少年特有の無邪気さと、仲間を信じ抜く狂気すれすれの真っ直ぐさを湛えていた。
特撮現場の過酷さは業界屈指とされる。天候やスケジュールの乱れ、アクションと感情芝居の過密な連続。その荒波の中で鍛え上げられた集中力と現場への敬意が、現在の彼の揺るぎない土台となった。当時から垣間見せていた天性の勘の良さは、やがて来る飛躍への確かな助走期間だったと言える。