県立長野図書館を全国屈指の注目施設へと押し上げた主役が、3階フロアを全面リノベーションして誕生した「信州・学び創造ラボ」です。従来の図書館建築が持っていた「私語厳禁」「飲食不可」という硬直したルールを刷新し、公立図書館における次世代のサードプレイス像を具現化しています。
【対話と共創を促すゾーニング】
ラボ内は、利用者の多様な活動に合わせて複数のエリアに分かれています。車輪付きのデスクやホワイトボードを自由に動かしてグループワークができる「コ・デザインスペース」、3Dプリンターやレーザー加工機などのデジタルファブリケーション機器を備えた「ものづくりスペース」、リラックスしてアイデアを語り合えるソファ席など、随所に柔軟な仕掛けが施されています。
【カフェ感覚で過ごせる飲食スペースのルール】
館内における飲食の取り扱いも洗練されています。一般図書室では原則として水筒やペットボトルなど「密閉できる蓋付き容器に入った飲料」のみが許可されていますが、3階ラボの一角や1階の指定スペースでは、持参した軽食をとることが認められています。館内に派手な商業カフェが常設されているわけではありませんが、若里公園の緑を眺めながら持参のコーヒーや軽食を楽しめる落ち着いた環境が整っており、長時間の研究や作業に没頭するクリエイターや学生から高い支持を得ています。