大手医療機関の相談データやWeb上のコミュニティ(知恵袋やSNSの当事者投稿)を調査すると、「恥ずかしさから何年間も放置してしまった」という切実な声が数多く見受けられます。
50代男性の手記には「トイレで尿が出にくくなり、強くいきむ癖がついていたら、ある日突然激痛とともに脱肛した。泌尿器科と肛門科のどちらに行けばいいのか分からず数ヶ月悩み、結果的に痔核が握り拳大まで悪化して緊急手術になった」という生々しい告白が残されています。また、産後の30代女性からは「頻尿と痔を同時に患い、育児の疲れもあって精神的に追い詰められた。骨盤底リハビリテーションを受けたら両方劇的に改善し、もっと早く専門医に相談すべきだった」という意見が寄せられています。
臨床現場の専門医は「患者側が『痔のことは泌尿器科で言いにくい』『頻尿の相談を肛門科でしていいのか』と遠慮してしまうことが治療遅延の最大の原因」と指摘します。初診時に「実は排尿(または排便)にも違和感がある」と伝えるだけで、医師は骨盤内全体の病態を視野に入れた診察計画を立てることができます。