表舞台で息の合った掛け合いを見せるコンビも、その始まりを紐解くと、運命的な出会いから打算的な打算、あるいは偶然の消去法まで、実に多様な芸人結成秘話と経緯が存在します。
養成所の出会いから他薦・マッチングまで|コンビ誕生の舞台裏
例えば、結成時のエピソードとして有名なのが以下のパターンです。
- 学生時代からの同級生・幼馴染コンビ:霜降り明星(高校生クイズやハイスクールマンザイでのライバル関係から粗品がせいやを熱心に口説き落とした経緯)や、サンドウィッチマン(高校のラグビー部同級生として10年間の下積みを共闘)など。圧倒的な信頼関係と共通言語の多さが武器になります。
- 養成所での電撃マッチング:マヂカルラブリー(野田クリスタルの尖りきった才能に惚れ込んだ村上が声をかけた)や、かが屋(バイト先のコンビニの喫煙所で意気投合しネタ合わせをスタート)など、お互いの不足部分を補い合う補完関係から誕生したケースです。
- 他コンビ解散後の「再結成」ドラフト:錦鯉(互いに30代後半まで別コンビで活動後、崖っぷちの中で合流)や、おいでやすこが(ピン芸人同士のユニットからM-1準優勝を経て正式活動へ)など、キャリアを積んだ大人の割り切りが奇跡のケミストリーを生む事例も増えています。
ライバルと盟友が入り乱れる「芸人同期一覧」の熱い絆
芸人界の結束とライバル関係を語る上で欠かせないのが「同期」の存在です。養成所の期生やデビュー年度が同じ芸人同士は、プライベートでの親交が深いと同時に、誰よりも意識し合う存在となります。
- NSC東京17期・大阪33期周辺(2011年前後デビュー):オズワルド、空気階段、コットン、ニッポンの社長、マユリカ、ケビンスなど。賞レースの決勝常連組がひしめき合い、現在のバラエティ・賞レースの屋台骨を支えています。
- NSC東京23期・大阪39期周辺(2017年前後デビュー):令和ロマン、ヨネダ2000、カベポスター、ダブルヒガシなど。ネタの構造自体を刷新する新世代の旗手が揃い、互いに切磋琢磨を続けています。
「当時の特番インタビューや自著・手記で語られた『あいつが先に売れた時は悔しくてテレビを消した』という生の告白」に見られるように、同期という比較対象が存在するからこそ、芸人は過酷な下積みを耐え抜き、ネタを研ぎ澄ませることができるのです。