時計の針を、純烈が悲願の『NHK紅白歌合戦』初出場を果たした直後の2019年1月に戻します。快挙の余韻冷めやらぬ1月9日、『週刊文春』電子版が衝撃的なスクープを放ちました。元メンバーの友井雄亮氏による、過去の交際女性たちに対する深刻なドメスティック・バイオレンス(DV)と金銭トラブルの告発です。
報道で明らかになった内容は、凄惨を極めるものでした。同棲していた女性に対して日常的な暴力を振るい、頭部や太ももに重傷を負わせたこと、妊娠した別の女性に対する著しい精神的圧迫、さらには交際相手の預貯金口座から約3,000万円もの大金を無断で引き出し、競馬などのギャンブルに使い込んでいたという事実が、被害女性の手記や誓約書の写真とともに白日の下に晒されたのです。
事態を重く見た友井氏は、報道直後の2019年1月11日、都内で単独の緊急謝罪会見を開きました。詰めかけた約100人の報道陣を前に、黒のスーツ姿で深々と頭を下げた友井氏は、週刊誌の報道内容について「すべて事実でございます」と震える声で全面的に認めました。
「純烈のメンバーとして、夢に向かって走っている最中に、過去の身勝手な行いで傷つけてしまった方々、そしてメンバーやファンを裏切ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と涙ながらに謝罪。自らの意志でグループを脱退し、芸能界を完全に引退する旨を正式に表明したのです。
では、なぜこれほどの不祥事でありながら「逮捕」に至らなかったのでしょうか。法的な観点から言えば、交際女性への金銭使い込みや暴力行為は、形式的には業務上横領や詐欺、傷害罪に該当しうる行為でした。しかし、事件当時すでに当事者間において弁護士を通じた誓約書が交わされ、返済計画を含む示談が成立していたため、被害者側から警察への被害届提出や刑事告訴が行われなかったのです。これが、逮捕を免れた法的な真相です。