常闇の個性強奪をめぐる噂が一人歩きした最大の要因は、原作第385話ラストから第386話冒頭における演出と、峰田実の鬼気迫るセリフにあります。
倒れ伏す常闇の頭部をAFOが掴んだ直後、常闇の命と能力を救うために飛び出したのが雄英高校1年A組の同級生・峰田実でした。峰田は自らの恐怖に打ち震えながらも、AFOの足元へ自らの「もぎもぎ」を投げつけ、涙と鼻水を流しながらこう叫びました。
「おい!! 常闇から黒影奪んじゃねえよ…!!」
公式配信やYouTubeなどのプロモーション動画(PV)、各所のアニメ切り抜き動画でもこのセリフが強くフィーチャーされたため、文脈を完全に把握していない視聴者の間で「常闇はダークシャドウを奪われてしまったのか」「峰田の叫びは強奪後の悲鳴だったのか」という早合点が生じました。
当時のSNS(旧TwitterやX)や5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋などのコミュニティ検証では、以下のようなリアルな反応が記録されています。
- 「峰田の『奪んじゃねえよ』で心臓が止まるかと思った。本当に奪われたのかと思ってコミックスを読み返した。」
- 「海外ファン(Reddit)でも『AFO's biggest mistake(AFO最大の過ち)』というスレッドが立ち、もしダークシャドウを奪っていたら意志に反抗されてAFOが内部崩壊していたのでは、と激論が交わされていた。」
- 「ホークスがボロボロになりながら常闇を庇った瞬間、鳥肌が立ったと同時に、奪われたのがホークスの個性だと分かって涙が止まらなかった。」
実際には、峰田がAFOの注意を引きつけ、意識を逸らさせたわずかな隙に、既に瀕死の重傷を負っていたホークスが身を挺して割り込み、常闇を守り抜いたというのが現場の真実です。AFOが奪ったのは常闇のダークシャドウではなく、ホークスに残されていた「剛翼」の残り滓でした。