常闇の個性「黒影」は、自身の肉体から実体化する影のモンスターを放出し、使役する異能です。この個性の特異性は、黒影自体が独立した自我と感情を持ち、宿主である常闇と言葉を交わしながら連携攻撃を繰り出せる点にあります。
攻防一体の卓越した性能を誇る一方で、その出力は周囲の環境光と宿主の精神状態に極端に依存するという明確な弱点と二面性を抱えています。
日光の下や強烈な照明下では、黒影のエネルギーが削がれて体躯が縮小し、攻撃力・防御力ともに大幅に低下します。体育祭のトーナメント戦において、爆豪勝己の爆発による強い閃光を浴びせられ完封されたシーンは、この弱点を如実に物語っていました。
反対に、漆黒の闇の中ではその出力は際限なく増大します。林間合宿編で見せたように、夜間の森林という暗闇と、仲間が傷つけられた常闇の激しい怒りと恐怖がリンクした瞬間、黒影は巨大な怪物へと暴走しました。当時の常闇にはこれを制御する術がなく、敵連合はおろか味方すら無差別に粉砕しかねない暴虐の化身と化したのです。「強すぎる闇は己をも呑み込む」というジレンマこそが、常闇が長年克服すべき最大の課題でした。