マックと比較して圧倒的に低脂質なモスポテトですが、それでもインターネット上やSNSでは「モスのポテトを食べると太りやすい」という声が絶えません。このモスポテト太る理由には、単なるカロリー数値だけでは語れない、食行動と人体の代謝メカニズムが深く関わっています。
① 糖質と脂質の同時摂取(血糖値スパイクの誘発)
ジャガイモはデンプン質が主成分の高GI(グリセミック・インデックス)食品です。加熱調理されたジャガイモは消化吸収が非常に速く、血糖値を急激に上昇させます。血糖値が跳ね上がると、膵臓から大量のインスリンが分泌されます。インスリンは血中の糖分を細胞へ送り込むと同時に、一緒に摂取した揚げ油(脂質)を中性脂肪として体脂肪組織に強力に蓄積させる働きを持ちます。糖質単体、あるいは脂質単体よりも「糖質+脂質」の組み合わせは、生化学的に極めて体脂肪に変換されやすいのです。
② カロリー密度と「ながら食べ」による過剰摂取
モスバーガーの店舗やテイクアウトにおいて、ポテトは会話やスマートフォンの操作をしながらつまむ「ながら食べ」になりがちです。咀嚼回数が少なくなりやすく、満腹中枢が刺激される前にMサイズ1個(254kcal)が胃袋に消えてしまいます。水分を多く含む野菜サラダに比べて水分活性が低く、カロリー密度が高いため、脳が満腹感を感知した頃には余剰エネルギーとなってしまいます。
③ 旨味(塩味と油)が生み出す脳内報酬系の暴走
塩分と油脂の組み合わせは、脳の報酬系神経を刺激し、ドーパミンの分泌を促します。これは生物学的に「もっと食べたい」という摂食欲求を刺激する引き金になります。ポテト単独で終われば254kcalで済みますが、塩気によって喉が渇き、糖分をたっぷり含んだコーラやシェイクを追加で流し込むという悪循環に陥るケースが太る根本的な原因です。