長年「やられ役」の筆頭格として扱われてきた陰獣ですが、近年のコミックス読み返しや念能力考察コミュニティでは、その評価に明らかなパラダイムシフトが起きています。5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の議論スレッドやSNS、動画配信のコメント欄などで見られるリアルなファンの声を検証すると、興味深い論理が浮かび上がってきます。
ネット上で特に根強く支持されているのが、「対戦相手がウボォーギンでなければ勝っていた説」です。ファンからは次のような具体的な意見が寄せられています。
「病犬の毒と豪猪の毛のコンボは、並のハンターなら100%死んでいる。ウボォーギンの皮膚が異常だっただけで、あれに傷をつけられる歯の硬度は普通に狂気」
「ウボォーギンが首から上だけで攻撃できる化け物だったのが不運。声で頭蓋骨を破裂させるとか、初見で予測できるはずがない」
「暗黒大陸編や王位継承戦編の複雑な能力バトルを見た後だと、陰獣の搦め手はむしろ玄人向けで優秀に見える」
読者の声を集約すると、「初登場時の異様さと自信満々な態度に対して、ウボォーギンの見せ場作りのために雑に処理されたギャップ」へのツッコミが多い一方で、念能力としての完成度や連携の洗練度を否定する声は意外なほど少数派です。むしろ、十老頭という「旧世代の権力者」が過信していたシステムとしての限界を、冨樫義博氏が見事に描き切った傑作シーンとして再評価されています。