大阪環状線を利用する際に最も警戒すべき事象が、快速列車による「通過駅の存在」です。山手線であれば、どの電車に乗っても全駅に停車しますが、大阪環状線はそうではありません。全体を把握するために、まずは大阪環状線停車駅一覧(全19駅)の並びを頭に入れておく必要があります。
大阪駅から時計回りに、天満、桜ノ宮、京橋、大阪城公園、森ノ宮、玉造、鶴橋、桃谷、寺田町、天王寺、新今宮、今宮、芦原橋、大正、弁天町、西九条、野田、福島、そして大阪へと戻ります。東側(大阪〜京橋〜鶴橋〜天王寺)区間に関しては、すべての特急を除く普通・快速列車が各駅に停車するため、大きな混乱は生じません。深刻なトラップが潜んでいるのは、天王寺駅から大阪駅に至る西側区間です。
奈良方面へ向かう「大和路快速」や、関西国際空港・和歌山方面へ向かう「関空快速・紀州路快速」は、天王寺駅を出ると新今宮駅、大正駅、弁天町駅、西九条駅、福島駅(一部時間帯を除く)、大阪駅にしか停車しません。つまり、大和路快速関空快速の停車駅から、今宮駅、芦原橋駅、野田駅が完全に除外されているのです。
「快速に乗れば早く着くだろう」と安易に飛び乗った結果、降りたい野田駅のホームを猛スピードで通過され、西九条から大阪駅まで連れて行かれてしまうトラブルが後を絶ちません。特に野田駅周辺のビジネス街や、今宮駅での乗り換えを意図していた乗客にとって、この通過設定は手痛いタイムロスを生み出します。西側エリアで普通列車以外の種別に乗り込む際は、目的の駅が通過対象になっていないかを乗車直前に確認する冷静さが求められます。