本事件において最も捜査関係者や専門家を悩ませているのが、現場付近に残されていたリュックなどの遺留品です。通常、自発的な移動や不慮の転落事故であれば、身の回りの荷物を整然と残していくケースは極めて稀とされています。
発見されたリュックには争ったような激しい破損は見られず、特定の場所に意図して置かれたような状態であったと伝えられています。この不自然な遺留品の状況が、「第三者による連れ去り」や「突発的なトラブルへの巻き込み」といった見方を強める要因となりました。科捜研による微物鑑定や指紋採取も徹底して行われましたが、有力な容疑者の特定には至っていません。