便の状態を観察する際、色だけでなく「臭い」や「愛犬の年齢・ワクチン接種歴」にも注目してください。独特の危険なシグナルが存在します。
もしゼリー状のうんちから「腐敗臭」や「鉄臭い強い異臭」が漂う場合、感染症や重篤な組織壊死が疑われます。特に未ワクチンの子犬における犬パルボウイルス感染症は、特有の激しい悪臭を伴うトマトジュース状の下痢・血便を引き起こし、白血球の急減とともに急死に至る極めて致死率の高い感染症です。
また、ジアルジアやコクシジウム、トリコモナスなどの消化管寄生虫(原虫)が原因で慢性的な粘液便や血便を繰り返すケースもあります。寄生虫感染は通常の抗生剤では治らないため、顕微鏡による糞便検査で病原体を特定しなければなりません。