ストイックな関係性ばかりがクローズアップされがちな二人ですが、プライベートや代表合宿の舞台裏では、互いへの深い信頼を示すエピソードが数多く残されています。
2018年ロシアW杯の直前、香川が負傷や所属クラブでの出場機会減少により代表落選の危機に瀕していた際、本田はメディアの前で「真司が必要なのは間違いない」と公然と擁護し、復調を誰よりも信じるコメントを残しました。また、本大会初戦のコロンビア戦で香川が先制PKを決めた瞬間、ベンチから真っ先に飛び出して満面の笑みで香川を抱きしめた本田の姿は、多くのファンの胸を打ちました。
後年のメディア対談や特別番組のインタビューにおいて、二人は当時を振り返り「仲が悪いと言われていたけれど、実は食事にもよく行っていたし、サッカーの話を一番深くできた相手だった」と笑顔で語り合っています。お互いに「孤高のエース」としての重圧を誰よりも理解していたからこそ、言葉に頼らない強固なリスペクトが存在していたのです。