韓国語を学び始めた人の多くが疑問に思うのが、チンチャ意味の深層です。「チンチャ」のチンチャハングル表記は「진짜」と書きます。ネットスラングや流行語の一種と誤解されることも少なくありませんが、韓国の国立国語院が編纂する標準国語大辞典にも明確に収録されている正規の語彙です。
語源を遡ると、漢字表記の「真正(진정/チンジョン)」と同根であり、もともとは「偽物(가짜/カッチャ)」の対義語である「本物」を意味していました。「本物の宝石(진짜 보석)」「本物の革(진짜 가죽)」といった物質の真正性を示す用法から派生し、会話の中で「嘘偽りのない事実」「心からの感情」を強調する副詞へと転じていった経緯があります。
そのため、現代の韓国語スラングとして扱われるような粗野な響きはないものの、感情が直截的に表出する口語(話し言葉)特有の強いエネルギーを持っています。日本の若者が日常会話で連発する「マジで」と極めて近い温度感を有しているからこそ、使う相手とシチュエーションを誤ると軽薄な印象を与えかねないという両義性を秘めています。