新潟大学の卒業式が他大学と決定的に異なる難所は、朱鷺メッセでの全体式典終了後に発生する「キャンパスへの大移動」です。学生たちは午後、一人ひとりに学位記(卒業証書)が手渡される「学部・学科別学位記伝達式」に出席しなければなりません。
文系・理工系学部が集結する新潟大学五十嵐キャンパス(新潟市西区)は、朱鷺メッセから約15km離れており、車やバスで約40分〜50分、JR越後線(新潟駅〜新潟大学前駅または内野駅)を利用しても乗り換えを含め約45分を要します。一方、医学部・歯学部が拠点を置く新潟大学旭町キャンパス医学部(新潟市中央区旭町通)は会場から車で約10分〜15分と比較的至近ですが、タクシー争奪戦が激化します。
女子学生の多くが直面するのが、新潟大学卒業式袴着付けの過密スケジュールです。朝5時台から新潟駅周辺の美容室やホテル日航新潟、あるいは五十嵐キャンパス周辺の提携会場で着付けが始まります。新潟大学卒業式服装マナーとしては、格式高い袴姿や清潔感のあるリクルートスーツが基本ですが、見落とされがちなのが「春の新潟特有の冷たい突風と降雨・みぞれ対策」です。
信濃川河口に位置する朱鷺メッセ周辺は、遮るもののない海風が吹き荒れます。足袋が濡れると足先から体温が奪われるため、防水草履の準備や替えの足袋、袴の裾をたくし上げるクリップ、大判ストールなどの防寒・防雨装備が現場で真価を発揮します。