室内のジメジメを解消する第一歩は、水分がどこから湧き出ているのかを特定することです。人間は安静時でも呼吸や皮膚からの蒸散によって1日あたり約1リットル前後の水分を放出しています。さらに、料理による湯気、長時間の入浴、室内に干した洗濯物など、日常生活のあらゆる行動が湿度を引き上げる要因です。
気密性の高い現代の住宅構造も、湿気が逃げにくい大きな理由の一つです。風通しが悪い部屋や家具が壁に密着している場所では、空気の流れが滞って湿気だまりが生まれます。こうした湿度が高い部屋の理由と改善策を知らないまま放置すると、壁紙の裏や押し入れの奥で黒カビが繁殖し、アレルギーや喘息の引き金になりかねません。
室内環境の基準として知っておきたいのが、カビ対策と適正湿度の相関関係です。湿度が60%を超えるとカビの活動が活発化し、70%以上で爆発的に増殖します。逆に40%を下回るとウイルスの浮遊リスクが高まるため、室内は年間を通して40〜60%の湿度にコントロールするのが鉄則です。