ユーザーが最も混乱した要因の一つが、先行する巨大タイトル『PUBG MOBILE』との関係性です。同じIPを冠しながら、両者には開発体制とゲーム設計の思想において決定的な隔たりが存在していました。
PUBG Mobile NEW STATE 違いを端的に述べるなら、「カジュアルに遊べるモバイル最適化バトルロイヤル」と「PC版の重厚な銃撃戦・物理挙動を極限までモバイルに落とし込んだ本格派」の対立構造です。本作はPC版PUBGの開発元であるPUBG Studiosが直接手掛け、2051年の荒廃した近未来都市「トロイ」を舞台に設定。ドローンストア、電気自動車、防弾シールド、ダウンした敵を味方に引き入れる蘇生システムなど、戦術の選択肢を劇的に広げる革新的なギミックが多数盛り込まれました。
しかし、この野心的な試みはモバイルユーザーにとって「操作が複雑すぎる」「画面の情報量が多すぎて疲れる」という参入障壁に変わってしまいます。さらに2022年2月には、突如としてタイトルを『NEW STATE MOBILE』へとリブランドしました。このNEW STATE MOBILE 改名理由について運営側は、モバイルプラットフォームに特化した独自体験の確立と、PUBGブランドの枠組みを超えた新たな展開を目指すためと説明しています。しかしコミュニティの間では、本家PUBGとのカニバリゼーション(共食い)を避けるための苦肉の策だったのではないかとも受け止められました。