閉館した現在でも、個人の宿泊記ブログや口コミ掲示板でセンターホテル東京が語り継がれる最大の理由は、「宿泊費の安さに対して提供されるサービスの独自性」にありました。利用者の記憶に鮮烈に残っているのが、毎朝無料で提供されていた朝食サービスです。
当時の宿泊記ブログを分析すると、無料朝食として提供されていた「炊きたてのおにぎり」「焼きたてパン」「温かい味噌汁」「挽きたてコーヒー」に対する絶賛の声が数多く確認できます。豪華なバイキング形式ではないものの、忙しい朝にサッと美味しく食べられる温かい食事は、節約を意識するビジネスマンや学生の一人旅にとって極めて心強い味方でした。
しかし一方で、客観的な口コミ評判を精査すると、宿泊者から驚きや戸惑いの声が上がっていた「影の側面」も浮き彫りになります。代表的なのが「客室の狭さ」と「設備の時代感」です。当時の相場と設備スペックを比較した客観データが以下の通りです。
「寝るだけなら満点」「この立地と朝食付きでこの安さは奇跡」と称賛される一方で、「エレベーターが1基しかなくチェックアウト時間帯に大幅に待たされる」「隣の部屋の目覚ましアラームや話し声が筒抜けになる」「シャワーカーテンの匂いが気になった」など、ハード面の限界を指摘するリアルな口コミも多数残されています。この極端な割り切りの良さこそが、良くも悪くも宿泊者の感情を強く揺さぶった要因でした。