メンタルヘルスの領域でオンライン診療の需要が跳ね上がっている背景には、精神的な不調特有の「通院ハードルの高さ」があります。うつ病や適応障害を発症すると、外出の準備をすることや電車に乗ること自体が激しい苦痛を伴います。オンライン診療であれば、自室の落ち着いた環境からリラックスして受診できるため、精神的な負荷を最小限に抑えられます。
さらに、都市部・地方を問わず専門クリニックの予約が数週間待ちという受診難が続くなか、心療内科のオンライン診療では「当日予約」や「22時以降の夜間・土日対応」を打ち出す医療機関が充実してきました。仕事帰りに受診できるタイムパフォーマンの高さや、待合室で他人の視線を気にしなくてよいプライバシー保護の観点が、受診をためらっていた層の背中を押しています。