技のダイナミズムを大きく分けるもうひとつの要素が「リフト高さ制限ルール」です。同じ「リフト」という名称でも、2つの種目では許される高さと保持時間が全く異なります。
ペアのリフトは、男性が腕を完全に伸ばし、女性の身体を頭上高く掲げた状態で氷上を疾走します。5つのグループに分類された難度別のリフトが存在し、持ち上げる際のグリップや女性の空中姿勢の変更によって得点が加算されます。
対照的にアイスダンスでは、男性が女性を肩の高さより上に持ち上げ続けることが原則禁止されています(短時間の通過点として頭上を通ることは認められる例外規定もありますが、頭上での静止保持は重い減点対象です)。その代わり、男性の太ももや腰、背中に乗るなど、アクロバティックでありながらも身体の密着度を保った独創的な「ダンスリフト」が展開されます。