山田孝之のビジュアル変遷を語る上で欠かせないのが、2000年代初頭の初期キャリアとの対比です。2003年放送のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)で主役の進藤勘九郎を演じた当時、彼は海パン一丁でシンクロナイズドスイミングに挑んでいました。当時の映像を確認すると、胸毛やすね毛はもちろんのこと、髭の剃り跡すら目立たない、極めて白く滑らかな肌を披露しています。
当時の様子から「大人になってから急激に体質が変わったのではないか」と推測する声も多く聞かれますが、実態は異なります。芸能関係者の証言によると、当時はスターダストプロモーション所属の若手トップランナーとして「王道爽やか美少年」のイメージを死守する方針が徹底されており、撮影のたびに全身の除毛・シェービングを行っていたというのが真相です。
20代後半にかけて、彼は『クローズZERO』の芹沢多摩雄役や『闇金ウシジマくん』の丑嶋馨役など、ダーティーで重厚なキャラクターを次々と引き受けるようになります。この転換期に「作られた爽やかさ」から脱却し、本来持っていた毛髪の濃さを隠さず露出させたことが、俳優・山田孝之のアイデンティティを決定づけました。