「一度圧縮すれば何年間もそのまま放置して大丈夫」という考え方は重大な誤りです。寝具衛生管理協会の見解や消費生活センターの注意喚起において、布団圧縮袋収納期間の真相として示されている安全基準は「最長でも6ヶ月」です。
半年を超えて放置すると、フィルムの微細な経年劣化によって徐々に外気が侵入するだけでなく、寝具の繊維自体の復元力が完全に失われてしまいます。さらに深刻なのが湿気問題です。人間は一晩にコップ1杯分の汗をかきます。収納直前に陰干しした程度では中心部に湿気が残っており、密閉された袋の中で結露が発生し、黒カビの温床となります。確実な布団圧縮袋カビ対策としては、収納前日に天日干しまたは布団乾燥機で内部温度を50度以上に上げ、熱と湿気を完全に冷ましてから封入することが必須条件です。
加えて見落としがちなのが布団圧縮袋ダニ防止の誤認です。「空気を抜けばダニは窒息死する」と思われがちですが、チリダニ類は極度の低酸素状態でも休眠状態で生き残ります。圧縮するだけでは死滅しないため、脱気前に掃除機でダニの死骸やフンを吸引除去し、袋内に寝具用防ダニ・防カビシートを1枚挟み込むのが衛生管理の鉄則です。