『うる星やつら』におけるレイは、宇宙屈指のイケメンでありながら、極度の食い意地と単純な思考回路を持ち、興奮すると巨大な牛虎(ウシトラ)の怪獣に変身してしまうという、極端な二面性を宿した人気キャラクターです。1981年にスタートした昭和テレビアニメ版では、洋画吹き替えでアーノルド・シュワルツェネッガーの声を長年担当してきた重鎮・玄田哲章が担当。野太い咆哮と、イケメン姿から繰り出される不器用な一言のギャップで、当時の視聴者に強烈なインパクトを植え付けました。
小学館創業100周年記念プロジェクトとして2022年10月からフジテレビ「ノイタミナ」枠ほかで放送された令和版アニメにおいて、キャスト陣は完全一新。主人公・諸星あたる役に神谷浩史、ラム役に上坂すみれ、面堂終太郎役に宮野真守といった第一線のトップ声優が集結するリメイク版キャスト一覧のなかで、レイ役として発表されたのが小西克幸でした。
声優交代の根本的な理由は、制作陣が掲げた「令和の時代に合わせた完全新作アニメーションとしての再構築」にあります。昭和版のオリジナルキャストへの深い敬意を払い、あたるの父役に古川登志夫、ラムの母役に平野文が起用されるという粋なサプライズが用意される一方、現役世代のトップランナーたちによってキャラクターに新たな命が吹き込まれることになりました。その布陣のなかでも、レイ役に小西克幸が配役された一報は、アニメ業界関係者やファンの間で大きな驚きをもって迎えられました。