Q1:過去に手術した場所と全く同じ部分にしこりが再発しました。前回の失敗でしょうか?
A1:必ずしも医療過誤とは言えませんが、前回の処置時に嚢腫壁(袋)の一部が炎症による癒着などで取り残されていた可能性が高いと考えられます。また、炎症時に膿だけを出した「切開排膿」であった場合は、袋が最初から残っているため再発します。再手術では、残存した袋と瘢痕組織を併せて完全に切除することが必要です。
Q2:赤く腫れて膿が出ている状態でも、その日のうちに一回の手術で袋ごと取ってもらえますか?
A2:基本的には推奨されません。激しい炎症下では袋が周囲の組織と溶け合って脆くなっており、術野で袋の境界を識別できず取り残し(=将来の再発)のリスクが極めて高くなります。まずは局所麻酔下で小さく切開して膿を排出し、抗生物質で炎症を完全に鎮静化させてから、約2〜3カ月後に袋をきれいに摘出する「二段階治療」が最も確実です。
Q3:粉瘤の手術費用は民間の医療保険(手術給付金)の対象になりますか?
A3:公的健康保険の適用対象(皮膚皮下腫瘍摘出術など)となるため、加入している民間医療保険の契約内容によっては手術給付金が支払われるケースがあります。ただし、「外来(日帰り)手術」が対象に含まれているか、または腫瘍のサイズや手技区分によって約款上の給付条件が異なるため、受診前にご自身が加入する保険会社へ「皮膚・皮下腫瘍摘出術は給付対象となるか」を確認することをお勧めします。