「周年祝いは結成日とデビュー日のどちらを祝うべきか」という問いに対する答えは、「公式はデビュー日、ファンコミュニティは両方」というのがエンタメ業界の偽らざる現場感だ。
公式が主催する周年記念コンサートやアニバーサリーグッズの発売は、契約や興行収益の観点から「デビュー周年」を軸に組まれることが9割以上を占める。乃木坂46が毎年開催する「Birthday Live」は2月22日のデビュー記念日前後に開催され、BTSが全世界のARMYと祝う「BTS FESTA」もデビュー日の6月13日を起点に展開される。公式にとって「プロとして世に出た日」こそが、公にカウントされるべき事業年度の節目だからだ。
しかし、ファンの感情面においては全く異なる力学が働く。SNSや知恵袋、各種掲示板の生の声・コミュニティの書き込みを分析すると、熱心なファンほど「結成記念日」に深い感慨を寄せる傾向が顕著に見られる。
「デビュー日は華々しいお祝いだけど、結成日は『このメンバーが集まってくれてありがとう』と祈る日。あの日がなければデビューすら存在しなかったから」(STARTO所属グループのファン・SNS投稿より要約)
「デビュー日は会社が決めたビジネスの始まり。結成日はメンバー同士が運命を共にした始まり。だから感情の乗り方が違う」(ロックバンドファン・コミュニティ書き込みより要約)
なお、周年を祝う際に初心者が陥りやすいのが「計算方法の誤り」である。「〇年目」と「〇周年」は異なる概念だ。例えば2020年1月22日にデビューしたグループの場合、2021年1月22日で「満1年=1周年」を迎え、「2年目」に突入する。満年齢と同じ数え方をしなければ、ファン同士のハッシュタグ企画で数字の齟齬が生じるため注意が必要だ。