ネット上のQ&Aサイトや掲示板で長年議論が続いているのが、「課金してレンタル・購入した有料作品の履歴は完全に消去できるのか」という疑問です。これに関して、ネット上には誤った裏技や根拠のない憶測が飛び交っています。
取材と実機検証で明らかになったプライムビデオ購入履歴非表示の真相は、「購入ログそのものの完全抹消は不可能であり、可能なのは注文履歴の非表示化(アーカイブ)まで」という厳格な仕様です。
Amazonにおいて有料動画のレンタルやデジタル購入は、物販商品の購入と同じく「商取引」として処理されます。税務関係書類や法的な取引明細の保持義務がプラットフォーム側に課されているため、ユーザー側が購入事実そのものをサーバーから物理削除することは規約上認められていません。
ユーザーができる最善の策は、PCブラウザからAmazonの「注文履歴」を開き、該当タイトルの横にある「注文を非表示にする」を選択することです。これにより、通常の注文履歴一覧からは外れます。しかし、これも「非表示にした注文」という隠しフォルダに移るだけであり、アカウントの設定を深く掘り下げれば誰でも閲覧できてしまいます。
さらに盲点となるのが、クレジットカードの引き落とし明細とAmazonから登録メールアドレス宛に自動送信される「ご注文の確認」メールです。テレビやアプリ上の画面をどれほど入念に整えても、共有メールアドレスの受信トレイやカード明細の「AMAZON DIGITAL DOWNLOADS」といった記載から家族に知られてしまうパターンが極めて多いため、取引周辺の通知経路まで見直す必要があります。